あなたは深く考えてしまうタイプの人ですか?
調べ物が得意な人でしょうか?
もしそうなら、トラブルの原因を特定して、
行動で解決しようとしてしまう人も多いのでは?
けれど、この方法だと、抜け落ちてる物があったのです。
それは「感情」!
自分は「強い」と思っている人や、自分は「思慮深い」と思っている人、
そんなあなたにこそ、読んで欲しい。
あらゆる感情を、積極的に感じることを心がけている私の、
嫌な気持ちが癒えるまでに、心の中で起きていた事の体験談です。
嫌な出来事が起きた時、嫌なことを言われた時、
まず最初に思うべき事は、癒すまでに、時間をかけても大丈夫だという事。
すぐに立ち直る必要はない。
すぐに前を向く必要はない。
ゆっくり時間をかけて、嫌な気持ちを味わう事を自分に許そう。
そう思うだけでも少しだけ気持ちが軽くなった。
嫌な気持ちが湧いてきたら、逃げずに、ごまかさずに、
素直にその嫌な気持ちに浸ってみる。
十分に、ゆっくりと、その感情を味わいながら、
勇気を出して声に出して言ってみる。
相手に対する怒りや罵倒の言葉を、
全部抑えずに、自分だけの場所で、
声や文章で外に出してみる。
アウトプットすればするほど、気持ちが軽くなる感覚を体で味わう。
そうすることで、外に出す怖さが減ってくる。
汚い言葉を出すことを抑えない。
嫌な気持ちを感じる自分も、自分なんだと認める。
そうすることを自分に許して、実行していくことで、
嫌な気持ちから逃げる必要がなくなってきた。
逃げなくていいと思うだけで、心に余裕が持てるようになってきた。
嫌な気持ちから逃げずに、味わい続けていると、
相手に対しての、罵倒や怒りの感情ではなく、
自分の悲しみやつらい気持ちに、
気づける瞬間がだんだんと増えてくる。
その頃には、相手の事はどうでもよくなっていて、
自分が「何をされて嫌だったのか」
自分が「何を言われて悲しかったのか」という事に、
自然と焦点が当てられるようになってくる。
私の場合は、「あなたは間違ってる」という言葉と、
「自分の頑張りを分かってもらえない」という悲しさが、こんなにも、嫌で、悲しくて、
落ち込んでしまった原因になっていた事に気づけた。
Step3で見つけた自分の悲しみが、真実なのかどうかを考えてみる。
そしてそれが、自分が傷ついたり、落ち込んだりする必要のある事だったのかを考えてみる。
私の場合は、「あなたは間違ってる」という言葉に傷ついた。
私は本当に「間違って」いたのだろうか?
自分にそんな問いかけをしていると、
自分の味方になって、自分を応援したいという気持ちが、
だんだんと湧いてくる。
よくよく考えれば、はっきりとした正解なんて見つからないことの方が、
人生においては多い。
私は、自分の人生の中で、自分なりの選択をして、
ここまで歩んでこれたのだ。
他の誰かにとって「間違っている」と言われるような事だとしても、
自分なりによく考えて、
失敗も成功も経験しながら、選んできた答えなのだ。
間違いも正解もなく、
私にとっての答えは、これだったのだ。
私はこれまで、よく頑張って自分なりの選択をしてきた。
他の誰よりも、その頑張りを自分自身が知っている。
誰が分かってくれてもくれなくても、
自分はそれを選んだのだと、胸を張って言えるのなら、
それが自分にとっての正解だったのだ。
「正解」か「間違い」かは自分で決めていい
その答えが導き出せた時、
嫌な出来事が起きてから、ずっと感じ続けていた「嫌な感情」が
すっと軽くなったような気がした。
「感情」を置いてけぼりにした状態では、
本当の「解決策」にはたどりつけない。
「思考」だけでは、
「相手に○○されないためにはどうするか?」といった他者依存の解決策に陥りやすい。
これでは、一時的に解決できたと思っても、
すぐにまた、嫌な気持ちや嫌な出来事が自分を襲ってきてしまう。
逃げずにしっかりと「嫌な気持ち」を、感じてさえいれば、
最後には必ず、自分が自分の味方になってくれるという感覚を実感できる。
自分が自分を信頼していて、味方でいてくれる、
これほど心強いことはない。
嫌な事が起きても、
必ず気持ちが癒える時が来るという事を知ることができた。
嫌な事が起きることは怖い事じゃない。